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臨床報告
腹腔動脈起始部圧迫症候群の1例
著者: 稲田正男1 重松宏1 団野誠1 三島好雄1 草間悟1
所属機関: 1東京大学第1外科教室
ページ範囲:P.427 - P.430
文献購入ページに移動本症候群は1963年Harjola1)が初めて報告して以来,欧米では多くの臨床報告例がある.特徴としては,不定の腹痛,心窩部での収縮期雑音,側位大動脈造影での腹腔動脈起始部の狭窄所見などが挙げられている.また,これとは反対に,本症候群の存在を疑う報告もある7).今回,教室で本症候群の一例を経験したので若干の考察を加えて報告する.
なお,文献上,本邦では本症例が最初の臨床報告例と思われる.
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