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文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻4号

1980年04月発行

特集 膵癌と膵頭十二指腸切除術

膵癌に対する手術術式の選択

膵頭十二指腸切除術か膵全摘術か;膵内Skip Lesionからみた考察

著者: 鈴木敞1 眞辺忠夫1 内田耕太郎1 戸部隆吉1 中川正久23

所属機関: 1京都大学医学部第1外科 2京都大学医学部病理 3現:島根医大第1外科

ページ範囲:P.485 - P.492

文献概要

はじめに
 膵頭部領域癌に対して膵頭切除か膵全切除かという選択は,膵全切除の機能脱落が激しいだけにひときわ深刻である.
 膵頭切除が一般的な標準切除術式となつている膵頭部領域癌においていかなる症例が膵全切除の適応となるのか,これをあくまで観念的に申せば以下のようになろう.膵頭切除を施行してのち再発を来たし,その再発がとり残した膵尾側組織またはその周辺リンパ節からのみ発したごとき症例であると.かかる症例をあらかじめ術前または術中に選別しうれば,その選別基準こそとりもなおさず膵全切除の適応条件そのものに他ならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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