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文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻6号

1980年06月発行

グラフ 外科医のためのX線診断学・24

CTスキャン—胸部

著者: 石川徹1 築根吉彦1

所属機関: 1聖マリアンナ医大放射線科

ページ範囲:P.825 - P.831

文献概要

□胸部CTの解剖および注意事項
 CT像はwindow,centerなどの設定の違いによつて全く異なつた情報をもつ画像ができあがるので,"見た目の美しい"画像より,何を描出するかによつて厳しい条件で画像を作り出すことが大切である.われわれの施設におけるwindowの1例を紹介する.縦隔および腹部の場合は150〜200,肺野では400である.
 縦隔の場合は心臓の動きや,肺野との濃度の違いが大きいためartifactが生じやすいので注意を要する.artifactを縦隔の石灰化と誤診することがしばしばみられる.小さな肺野の病変の濃度を測定するときは,その病変の周辺は空気であるので,partial volume phenomenonのため実際より低い値がでることが多いので気をつけるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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