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特集 最近の呼吸管理法をめぐるQ&A
外科的疾患と肺
著者: 斉藤英昭1 玉熊正悦1
所属機関: 1東京大学医学部第1外科
ページ範囲:P.841 - P.847
文献購入ページに移動Q1 敗血症と呼吸不全の関連は?
化膿性腹膜炎や重症胆道感染症などの敗血症が呼吸不全を発生しやすく,かつ,このさいの呼吸不全がこれら症例の予後を左右する重要な因子であることは周知の事実である1,2).すなわち急性呼吸不全例の80〜90%は敗血症がその原因疾患で,逆に敗血症例の50〜80%が重篤な肺障害を発症するといわれ,とくにこの場合,"septic lung"とよばれる.自験腹部重症感染症例の極期肺シャント率をみても,非感染性疾患にくらべ有意に増加していた(図1).
化膿性腹膜炎や重症胆道感染症などの敗血症が呼吸不全を発生しやすく,かつ,このさいの呼吸不全がこれら症例の予後を左右する重要な因子であることは周知の事実である1,2).すなわち急性呼吸不全例の80〜90%は敗血症がその原因疾患で,逆に敗血症例の50〜80%が重篤な肺障害を発症するといわれ,とくにこの場合,"septic lung"とよばれる.自験腹部重症感染症例の極期肺シャント率をみても,非感染性疾患にくらべ有意に増加していた(図1).
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