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文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻8号

1980年08月発行

文献概要

特集 閉塞性黄疸—最近の診断法の進歩

生化学的データでどこまでわかるか

著者: 鎌田武信1 斉藤光則1

所属機関: 1大阪大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1097 - P.1101

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はじめに
 ビリルビンは肝細胞に摂取されてミクロソームで主としてグルクロン酸抱合をうけ水溶性となり胆汁に排泄される.この経路のどこかでブロックがあると黄疸が出現するため,増加している血中ビリルビンが抱合(直接)型か非抱合(間接)型かを知ることが鑑別の第一段階となる.
 日常臨床で遭遇する黄疸症例はその多くが抱合型ビリルビン優位の胆汁うつ滞であり,従つて胆汁うつ滞が肝内性か肝外性かを早急に決定することが,治療法の選択に関連して当面の課題となる.この鑑別の第一歩はルーチン検査としての肝機能検査の解析であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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