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文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻9号

1980年09月発行

特集 消化管手術と器械吻合

消化管吻合器の使い方と問題点

噴門側胃切除

著者: 葛西洋一1 中西昌美1 前田晃1 佐藤雄民1

所属機関: 1北海道大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1251 - P.1257

文献概要

はじめに
 噴門側胃切除術は近側胃切除術(proximal gast—rectomy)ともよばれ1),解剖学的な噴門部,すなわち,食道・胃接合部(EC-junction)上下2cmのみの切除すなわち狭義の噴門部切除のみでなく,胃癌取り扱い規約におけるC領域および下部食道(Ea)を含む切除を意味する.
 したがつて,その適応は下部食道ならびに上部胃癌(広い意味での噴門部癌),高位胃潰瘍,胃上部に限局する多発性胃ポリープ,食道・胃平滑筋腫などに対しても行なわれる手術法である.そこで今回は広い意味での噴門部癌症例を中心にして,われわれの行なつている噴門側胃切除のうち,とくに器械吻合について,その有用性と問題点などについて,その見解をのべる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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