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文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻9号

1980年09月発行

外科医の工夫

肝切除における術中超音波検査法の意義

著者: 幕内雅敏1 長谷川博1 山崎晋1 万代恭嗣2 伊藤徹2 渡辺五朗2 阿部秀一3 室井龍夫4

所属機関: 1国立がんセンター外科 2東京大学医学部第2外科 3都立大塚病院外科 4自衛隊中央病院外科

ページ範囲:P.1297 - P.1303

文献概要

はじめに
 α-Fetoprotain検査の普及や各種画像診断法の進歩により,原発性肝癌が比較的早期に発見され切除されるようになつた.しかし,肝硬変合併小肝癌で肝表面に腫瘍が露出しておらず,触診でも腫瘤が認識できない例があり,切除に困難を感ずる.このような小肝癌に肝部分切除を立体アンギオグラフィーにもとづいて行なおうとすると腫瘍内に切り込む可能性や,切除標本に腫瘍が認められない可能性がある.
 手術中に超音波検査を行なえば,腫瘍や血管系が肝表面から透視できるので,肝部分切除にはたいへん有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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