文献詳細
文献概要
特集 RI診断の進歩
肺疾患と肺機能
著者: 川上憲司1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学放射線科
ページ範囲:P.53 - P.59
文献購入ページに移動はじめに
肺の機能は,言うまでもなく,生体の代謝に必要な酸素をとり入れ,不要となつた炭酸ガスを体外に排出することにある.これらの機能を営むための主たる構造は,気道系,循環系および両者を介在する拡散系がある.これら機構のいずれかに障害が起こつたとき,生体には種々の変化が生ずる.
口腔部におけるガスの量,組成から肺機能を観察する従来の呼吸機能検査や,カテーテルを使つて肺循環動態を測定する方法と比較した場合,核医学検査の特徴は非観血的に,ほとんど無侵襲的に検査できること,およびこれらの機能を局所的に把握できる点にある.特に外科領域においては,肺機能を局所的に把握することが必要である.
肺の機能は,言うまでもなく,生体の代謝に必要な酸素をとり入れ,不要となつた炭酸ガスを体外に排出することにある.これらの機能を営むための主たる構造は,気道系,循環系および両者を介在する拡散系がある.これら機構のいずれかに障害が起こつたとき,生体には種々の変化が生ずる.
口腔部におけるガスの量,組成から肺機能を観察する従来の呼吸機能検査や,カテーテルを使つて肺循環動態を測定する方法と比較した場合,核医学検査の特徴は非観血的に,ほとんど無侵襲的に検査できること,およびこれらの機能を局所的に把握できる点にある.特に外科領域においては,肺機能を局所的に把握することが必要である.
掲載誌情報