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文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻1号

1981年01月発行

外科医の工夫

心臓血管造影用カテーテルの改良

著者: 隈崎達夫1 本多一義1 飛田義信1 細井盛一1 鈴木次夫1 澤野誠志1 野本宏1 小坂真一2

所属機関: 1日本医科大学放射線医学教室 2日本医科大学胸部外科学教室

ページ範囲:P.97 - P.101

文献概要

はじめに
 現在,心臓大血管造影用カテーテルとして使用されているものには先端閉鎖型,開口直型および曲型があり,これに側孔の有無,数,位置,大きさとカテーテルの直径や全長などが組合わされ1-14),適宜選択されている.これらの中では先端がループ状であるいわゆるpig tail型が比較的安全性が高く,われわれも日常使用する機会が少なくない.しかしながら時にはpig tailカテーテルを用いても満足な造影像を得られない症例に遭遇することもあり,その原因の一つが側孔の位置にあると考えられていた.
 そこで,われわれは本稿に述べるようなカテーテルを試作し使用してみたところ,心臓肺血管造影や胸部・腹部大動脈造影のみならずaortocervical angiographyあるいはrenal aortography,pelvic angiographyなどに際しても臨床的にほぼ満足する結果を得ることができたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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