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文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻10号

1981年10月発行

文献概要

特集 膵炎診療のControversy 急性膵炎の手術適応とタイミング

Q & A

著者: 宮崎逸夫1 小西孝司1

所属機関: 1金沢大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1563 - P.1568

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はじめに
 急性膵炎は活性化した数多くの膵酵素によつて引き起こされる疾患であり,大多数の症例は単に局所的な膵のみの炎症にとどまらず,全身の諸臓器も障害され,重篤な病状を呈する.
 その治療法の変遷を顧みると,1940年頃までは早期手術が盛んに行なわれていたが,死亡率は高かつた.1950年代になると,抗生剤,抗酵素剤,輸液療法の進歩によつて,むしろ,内科的療法が主流を占めるようになつた.近年では麻酔の進歩や,術前術後の患者管理の向上から,保存的療法で改善の兆しがみられぬ症例は,早期に外科的療法を行なうべきと再認識されだした.さらに最近では,重症例に対しては,もはや内科的治療では限界があり,積極的な外科的治療の必要性が強調されるようになつてきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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