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特集 膵炎診療のControversy 急性膵炎の手術適応とタイミング
Review
著者: 水本龍二1 日高直昭1
所属機関: 1三重大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1569 - P.1575
文献購入ページに移動はじめに
急性膵炎に対する治療法は今世紀当初から,外科的治療の手術死亡率が高く保存的治療が良い成績を示したことや,膵炎病態生理の本態は間質浮腫から膵炎の増悪,全身諸臓器の障害に至るまで膵酵素を中心とした一連の悪循環にあることなどから,輸液,膵外分泌の抑制,抗ショック療法を中心とした積極的保存療法が本症治療の原則となつている.
一方最近の強力な患者管理のもとでは急性膵炎の症例に手術を行なつても死亡率は増加しないといわれており,また出血性壊死性膵炎などの重症型膵炎では強力に保存的治療を行なつても死亡率に改善がみられないことなどから再び外科的治療法がみなおされてきている.
急性膵炎に対する治療法は今世紀当初から,外科的治療の手術死亡率が高く保存的治療が良い成績を示したことや,膵炎病態生理の本態は間質浮腫から膵炎の増悪,全身諸臓器の障害に至るまで膵酵素を中心とした一連の悪循環にあることなどから,輸液,膵外分泌の抑制,抗ショック療法を中心とした積極的保存療法が本症治療の原則となつている.
一方最近の強力な患者管理のもとでは急性膵炎の症例に手術を行なつても死亡率は増加しないといわれており,また出血性壊死性膵炎などの重症型膵炎では強力に保存的治療を行なつても死亡率に改善がみられないことなどから再び外科的治療法がみなおされてきている.
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