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文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻10号

1981年10月発行

文献概要

臨床研究

腸骨動脈病変に対するFemoro-Femoral Bypassの臨床的検討—特に術後steal現象に関して

著者: 松原純一1 平井正文1 河合誠一1 太田敬1 瀬古俊幸1 桜井恒久1 塩野谷恵彦1 伴一郎2

所属機関: 1名古屋大学医学部分院外科 2名古屋大学医療短期大学外科

ページ範囲:P.1627 - P.1632

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はじめに
 血管外科の本筋は,本来の解剖学的形態にのつとるように血行再建をする事であるのは言を待たない.しかし症例によつては種々要因から,直達根治血行再建の不可能な場合も多い.こういつた症例に対して,いわゆるExtraanatomic Bypassを作るようになつてから久しい1-6).腹部大動脈及び腸骨動脈の閉塞・高度狭窄病変に対するExtraanatomic Bypassは,Axillo-Femoral Bypass(以下A-F Bypass)2)及びcross-over Femoro-Femoral Bypass(以下F-F Bypass)1)が代表である.患側でのA-F Bypassにするか,良側よりのF-F Bypassにするかの選択は,A-F Bypassは距離が長いのと圧迫のために,閉塞率が高くなるので,できればF-F Bypassが良い.これら術式にもしかし,種々問題点があり,名古屋大学医学部分院外科における症例をもとに,F-F Bypassに関して,特に術後steal現象について検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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