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臨床報告
燕麦細胞癌の像を呈した早期食道癌の1例
著者: 桑野博行1 池田正仁1 夏田康則1 岡村健1 杉町圭蔵1 井口潔1 岩下明徳2 遠城寺宗知2
所属機関: 1九州大学医学部第2外科 2九州大学医学部第2病理
ページ範囲:P.1651 - P.1654
文献購入ページに移動早期食道癌は食道癌取扱い規約1)で,「癌浸潤が粘膜下層までにとどまり,リンパ節転移のないもの」と定義されている.この定義に従い鍋谷ら2)は1977年7月までの101例を集計し,このうち7例に癌再発死を認めている.最近われわれは燕麦細胞癌の像を呈した食道の早期未分化型癌で,術後9ヵ月の早期に局所再発をきたした1例を経験したので報告し,臨床的並びに病理学的に若干の検討を加える.
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