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文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻11号

1981年11月発行

特集 迷切後の諸問題

術後の愁訴および障害

下痢,消化吸収障害

著者: 白鳥常男1 中谷勝紀1 村田省吾1

所属機関: 1奈良県立医科大学第1外科

ページ範囲:P.1723 - P.1728

文献概要

はじめに
 消化性潰瘍,特に十二指腸潰瘍に対する外科的治療として,迷走神経切離術(迷切と略す)が広く施行されるようになつて来たが,一方,術後の愁訴や障害についても,検討を加える必要がある.
 迷切の方法は,1943年のDragstedt以来,全迷切が行なわれていたが,術後の下痢の発生頻度が高く,これは肝枝や腹腔枝を切離するためであるからとの考え方から,これらを温存する選択的迷走神経切離術(選迷切と略す)がHarkinsらにより行なわれるようになつた.しかし,選迷切においても胃運動の低下がみられるので,胃運動機能を温存する目的の下に選択的近位迷走神経切離術(選近迷切と略す)が行なわれるようになつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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