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特集 インスリン併用の高カロリー栄養法
がん患者におけるインスリン投与と高カロリー栄養法
著者: 中西幸造1 多幾山渉1 野宗義博1 峠哲哉1 服部孝雄1
所属機関: 1広島大学原医研外科
ページ範囲:P.1865 - P.1871
文献購入ページに移動経中心静脈高カロリー輸液(Total Parénteral Nutrition以下TPNと略す)は1967年,Dudrick1)の報告以後,急速に進歩し普及してきている.またTPNをがん患者に積極的に導入することもSchwartzら2)にはじまり,本邦でも小野寺3),岡田ら4)により試みられ,数々の利点が報告されている.がん患者に対するTPNの適応は一般に,
(1)術前の栄養状態の改善及び管理
(2)術後の栄養補給,合併症対策
(3)進行がん症例に対するがん化学療法との併用・副作用対策及び栄養管理
があげられる.われわれは1978年1月以来,TPNを積極的にがん患者に導入し,年々TPN症例の増加を経験し,その有効性を臨床的に認めている5).今回,われわれの行なつているTPNを中心にして,がん患者におけるインスリン投与と高カロリー輸液法についてのべる.
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