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特集 胃癌のAdjuvant Chemotherapy 3つのprospective controlled study
その2
著者: 木村正1 小山善之1
所属機関: 1国立病院医療センター外科
ページ範囲:P.185 - P.195
文献購入ページに移動胃癌の手術成績を向上させるために,手術に抗癌剤治療を併用する試みは昭和20年代から行なわれていたが,症例数の不足や薬剤投与法の不一致などから正確な評価が出来なかつた.そこで多数の施設が参加したrandomized therapeutic trialの試みが米国では1957年G. E. Moore1)のグループなどで開始され,わが国でも厚生省の熱心な援助によつて昭和34年7月(1959年)に国立病院癌化学療法共同研究班が結成され,治療研究を開始した.この共同研究班ははじめ胃癌,肺癌,乳癌,子宮癌,造血器腫瘍の委員会から成り,胃癌委員会には仙台,千葉,東京第一(現医療センター),東京第二,名古屋,金沢,京都,大阪,福岡中央の9国立病院が参加した.爾来2年2カ月ないし3年2ヵ月を1研究単位としてプロトコールを改めつつ継続し,札幌,栃木,大蔵,相模原,甲府,泉北,岡山,呉,岩国,浜田,松山,長崎中央の各国立病院および国立がんセンターの参加を得て,現在は第8次研究を20施設で行なつている.本共同研究は抗癌剤を全く投与しない対照群または既に評価された効果既知の対照群(第8次研究)と新しい薬剤またはそれらの併用療法との比較を行なうPhaseⅢstudyである.第7次研究までに集積された症例は3,352例で,mitomycin C(MMC)と5-FUが良い効果をあげている.
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