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特集 胃癌のAdjuvant Chemotherapy 3つのprospective controlled study
その3
著者: 井口潔1 玉田隆一郎1
所属機関: 1九州大学医学部第2外科
ページ範囲:P.197 - P.204
文献購入ページに移動近年,胃癌手術の治療成績は,その手術手技の向上とともに進歩の跡がみられるが,さらに一段の向上をもたらすための補助化学療法に関しては,遠隔成績で論ずる立場で,万人に推奨できる方法が把み得ているとは言い難い現状にある.胃癌手術の補助化学療法研究会では,この立場から多数施設の共同研究体制を組織し,胃癌手術に対する評価を行なつてきた.第一次研究は,厚生省今永班の研究により,すでに有効性と安全性が確かめられたマイトマイシン(MMC)をactive controlにおきFutraful(N1-(2'-tetrahydrofuryl)-5-fluorouracil)による維持療法の有効性を検討することを目的に,1975年5月から全国研究を開始し,1976年7月に開封,この15ヵ月間の集積症例2,834例について解析を行ない,現在4年遠隔成績を観る時期となつている.
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