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特集 胃癌のAdjuvant Chemotherapy
局所化学療法:進行胃癌の動脈内注入化学療法
著者: 中野陽典1
所属機関: 1大阪大学微生物病研究所臨床研究部外科
ページ範囲:P.205 - P.211
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制癌剤の動脈内投与は,限局した悪性腫瘍の局所療法の一つとして頻用されている.その狙いとするところは薬剤注入領域の薬剤濃度を高めることと,同時に全身への薬剤の分布を減ずることにある.言いかえれば注入領域での薬剤の抗腫瘍効果を高めることと,全身での副作用を減少せしめることを狙つている.
進行消化器癌では,原発性,転移性を問わず肝癌の治療に本治療法がすぐれた効果をあげている1-5).
制癌剤の動脈内投与は,限局した悪性腫瘍の局所療法の一つとして頻用されている.その狙いとするところは薬剤注入領域の薬剤濃度を高めることと,同時に全身への薬剤の分布を減ずることにある.言いかえれば注入領域での薬剤の抗腫瘍効果を高めることと,全身での副作用を減少せしめることを狙つている.
進行消化器癌では,原発性,転移性を問わず肝癌の治療に本治療法がすぐれた効果をあげている1-5).
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