icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻3号

1981年03月発行

文献概要

特集 晩期癌患者のcare 対症療法の実際

黄疸

著者: 谷川久一1 川口元也1 石田慎二1

所属機関: 1久留米大学医学部第2内科

ページ範囲:P.324 - P.327

文献購入ページに移動
はじめに
 晩期癌患者の黄疸は,胆道系の閉塞に起因するものが主で,その対策としてできれば経皮的経肝胆管ドレナージ(PTCD)が最も有効な方法である.晩期癌患者の多くは悪液質の状態にあり,閉塞性黄疸を伴う場合,ときに致死率のきわめて高い重症胆管炎をひきおこす.このため黄疸対策以外に感染症,低血圧,貧血,低蛋白血症,乏尿などにも,同時に慎重な配慮が必要である.また,高度黄疸患者には,血液凝固系に異常をきたして出血傾向を認めることが少なくないので,その対策も必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?