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特集 術後1週間の患者管理
気管支形成術
著者: 石原恒夫1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科
ページ範囲:P.460 - P.462
文献購入ページに移動 気管支形成術後の管理はこの手術に特有なものもあるが,この手術をうけた患者の原病によつても多少異なるので最近広くこの手術が行なわれている肺癌症例を対象に気管支形成術後の管理を述べることにする.
気管支の再建をともなう肺切除術後の患者と通常の肺切除術後の患者の管理においてもつとも異なるところは術後の呼吸管理である.気管支切断にともなう神経遮断の影響が術後どこまで現われているのかは不明であるが,喀痰の喀出には通常の肺切除術後の症例よりも注意を払う必要がある.特に気管分岐部を切除した症例では術後自力で喀痰を喀出できないものが多い.気道再建をともなわない肺切除術後の患者の経過ともつとも異なる点である.
術後の喀疾の貯溜は肺合併症の原因となるので,喀疾の排除は気道再建手術における術後管理のポイントである.
気管支の再建をともなう肺切除術後の患者と通常の肺切除術後の患者の管理においてもつとも異なるところは術後の呼吸管理である.気管支切断にともなう神経遮断の影響が術後どこまで現われているのかは不明であるが,喀痰の喀出には通常の肺切除術後の症例よりも注意を払う必要がある.特に気管分岐部を切除した症例では術後自力で喀痰を喀出できないものが多い.気道再建をともなわない肺切除術後の患者の経過ともつとも異なる点である.
術後の喀疾の貯溜は肺合併症の原因となるので,喀疾の排除は気道再建手術における術後管理のポイントである.
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