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特集 術後1週間の患者管理
胆嚢摘出術
著者: 中間輝次1 中山文夫1
所属機関: 1九州大学医学部第1外科
ページ範囲:P.563 - P.567
文献購入ページに移動 胆嚢摘出術の術後管理は特に全身状態の不良や高度黄疸が存在しない限り一般の上腹部手術とほぼ同様である.術後管理は循環系,呼吸系等の全身管理と腹部創管理に分けられる.局所的術後合併症としては術後出血,胆汁漏出,腹膜炎,黄疸出現,胆管炎等があり,その早期発見と対策が重要である.胆嚢摘出術そのものは比較的容易であつても胆道系への副損傷の予防,止血の確認,術中胆管造影による胆道系精査と十二指腸への造影剤の排泄確認,ウインスロー孔周辺へのドレーン挿入等を正確に行なわねばならない.ドレナージが十分作動していれば不測の術後出血や胆汁漏出の早期発見および経過観察が容易に行なえる.ときに再開腹による止血操作,ドレーン再挿入,胆管または乳頭部嵌頓結石の除去,PTC,ERCP,胆汁瘻からの瘻孔造影等による胆管狭窄部や閉塞部の検索,可及的早期の胆道再建術施行等が必要となることがある.
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