文献詳細
文献概要
特集 術後1週間の患者管理
痔瘻手術
著者: 隅越幸男1
所属機関: 1社会保険中央総合病院大腸肛門病センター
ページ範囲:P.653 - P.656
文献購入ページに移動 痔瘻の手術には,そのタイプによつて種々の方法があるが,以前と異なり,肛門括約筋温存ないし保護手術を行なうようになつてから,肛門に加える侵襲は極力少なく,肛門につくる創面はなるべく小さくする方向に向つている.そして原則は開放創であるから,術後の疼痛,糞便の汚染などに関する配慮は次第に少なくなつてきている.
術後もつとも大切なことは,患者に痛みを与えないこと,排便,排尿を楽にさせること,食事にはあまり気をくばる必要がないこと,手術創を常にドレナージの良い形に保つこと,そして創面の清潔をはかるため,毎日入浴,坐浴をさせること.このようにしていれば,痔瘻の手術創は4〜8週,長くても12週もすればきれいに治癒するものである.
術後もつとも大切なことは,患者に痛みを与えないこと,排便,排尿を楽にさせること,食事にはあまり気をくばる必要がないこと,手術創を常にドレナージの良い形に保つこと,そして創面の清潔をはかるため,毎日入浴,坐浴をさせること.このようにしていれば,痔瘻の手術創は4〜8週,長くても12週もすればきれいに治癒するものである.
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