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文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻4号

1981年04月発行

文献概要

特集 術後1週間の患者管理

痔瘻手術

著者: 隅越幸男1

所属機関: 1社会保険中央総合病院大腸肛門病センター

ページ範囲:P.653 - P.656

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 痔瘻の手術には,そのタイプによつて種々の方法があるが,以前と異なり,肛門括約筋温存ないし保護手術を行なうようになつてから,肛門に加える侵襲は極力少なく,肛門につくる創面はなるべく小さくする方向に向つている.そして原則は開放創であるから,術後の疼痛,糞便の汚染などに関する配慮は次第に少なくなつてきている.
 術後もつとも大切なことは,患者に痛みを与えないこと,排便,排尿を楽にさせること,食事にはあまり気をくばる必要がないこと,手術創を常にドレナージの良い形に保つこと,そして創面の清潔をはかるため,毎日入浴,坐浴をさせること.このようにしていれば,痔瘻の手術創は4〜8週,長くても12週もすればきれいに治癒するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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