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文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻4号

1981年04月発行

文献概要

特集 術後1週間の患者管理 合併症を有する場合の患者管理

肝障害を有する場合の患者管理

著者: 菅原克彦1

所属機関: 1山梨医科大学外科

ページ範囲:P.681 - P.684

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 肝障害患者ではその原因と病態を知悉し肝不全にいたらぬよう濃厚な術後管理を行なわねばならない.肝障害を推定する指標はS-GOT,プロトロンビン時間,総ビリルビン値が臨床検査室からの情報としては重要でこれらの数値の推移と臨床所見を勘案して肝障害の実態を把握するよう努める.循環動態は中心静脈圧の変動に従い判定し,呼吸障害は動脈血PaO2,PaCO2などを参考とし早目に対処する.低アルブミン血症,低血量,出血傾向に対しては新鮮血輸血血漿輸注により不足因子を補給し,肝細胞の活性をたかめるためインスリンの補充療法を行ない,腎機能を保護するほか感染の防止に努める.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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