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文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻5号

1981年05月発行

特集 Multiple Organ Failure

治療の実際

術後合併症としてのMultiple Organ Failure

著者: 林四郎1 市川英幸1 津久井敏郎1

所属機関: 1信州大学医学部第1外科

ページ範囲:P.759 - P.764

文献概要

はじめに
 手術手技,麻酔技術の向上,術前から術後にかけての管理技術の進歩のために,poor risk患者や高齢者などに対する手術成績は飛躍的にたかまり1),また重症ショックからの離脱に成功する症例数が増してきた.しかし手術適応が拡大されたことにも関連して,術後合併症の発生はなお少なからずあり,さらにショック離脱後に,以前には問題にならなかつたような異常な病態,たとえばショック肺,ARDSなどが出現し,新しい臨床上の課題となつている.また単一臓器の合併症,機能不全に対する治療成績は向上したが,本稿の主題,multiple organ failure(多臓器機能不全,以下,MOF)という,今日なお予後不良な病態もわれわれの眼前に躍り出てきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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