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文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻5号

1981年05月発行

特集 Multiple Organ Failure

治療の実際

重症感染症とMultiple Organ Failure

著者: 馬場英昭1 野池博文1 斉藤徹1

所属機関: 1東邦大学医学部救命救急センター

ページ範囲:P.785 - P.790

文献概要

はじめに
 重症患者の管理技術の進歩は目ざましい.すなわち,呼吸不全,循環不全,腎不全などの個々の臓器不全は,それがかなり重症のものであつても,数日から二週間程度,単一の臓器不全にとどまつているかぎり,その治療成績は著しく向上してきた.しかし,重症患者管理中に引き続き発生して来る別の各種臓器が,次々と機能不全を来たすMultiple Organ Failure(以下,MOF)1-4)に対しては,現在のところ打つ手もなく5),死の転帰をとるものが増加している.ここでは,MOFと重症感染症との関連から,われわれの患者管理の要点につき述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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