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文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻5号

1981年05月発行

臨床研究

結腸癌根治手術後患者の予後からみた術前血清ポリアミン及びCEA値の検討

著者: 高見博1 小平進1 石引久弥1 阿部令彦1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科学教室

ページ範囲:P.833 - P.837

文献概要

はじめに
 1965年GoldとFreedman1)によりcarcinoembryonic antsgen(CEA)の存在が報告されて以来,早くも15年の歳月がたつた.著者の一人,高見が学んだベイラー医科大学薬理学教室のLaneら2)は,「CEAの意義は腫瘍関連抗原の発見のための道を築いたことである.」と述べている如く,CEAの発見以後数多くの腫瘍マーカーが世に現われてきている.
 ポリアミンは3個以上のアミンを有する腫瘍マーカーであり,オルニチンよりオルニチン脱炭酸酵素によつて代謝されたプトレシンと,さらにS-アデノシールメチオニンにより代謝されたスパミジン,スパミンの総称である,このポリアミンはRNAの転写の活性化,DNA・RNA・蛋白の細胞内合成と密接に相関し,細胞の成長・増殖の調節機能を有している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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