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文献概要
特集 外傷の画像診断
腹部外傷
著者: 片岡敏樹1 太田宗夫1
所属機関: 1大阪府立千里救命救急センター
ページ範囲:P.927 - P.933
文献購入ページに移動はじめに
腹部外傷治療のポイントは,適切な外科的処置をいかに迅速におこなうかという点にある.腹部外傷における外科的処置の適応は実質性臓器損傷に伴う大量出血と管腔臓器損傷に伴う腹膜炎が代表的なものであり,重篤例ではショック症状と腹膜刺激症状により手術適応が決定される場合が多い.しかし,損傷が軽度である場合,頭部外傷による意識障害を合併する場合,老人,幼児,泥酔者の場合等では,臨床症状のみでは手術適応を決定し得ないことがある.この様な場合には画像診断法その他の補助診断法を用いて,手術適応を決定しなければならない.本稿では自験例を中心に腹部外傷の画像診断法について述べる.
腹部外傷治療のポイントは,適切な外科的処置をいかに迅速におこなうかという点にある.腹部外傷における外科的処置の適応は実質性臓器損傷に伴う大量出血と管腔臓器損傷に伴う腹膜炎が代表的なものであり,重篤例ではショック症状と腹膜刺激症状により手術適応が決定される場合が多い.しかし,損傷が軽度である場合,頭部外傷による意識障害を合併する場合,老人,幼児,泥酔者の場合等では,臨床症状のみでは手術適応を決定し得ないことがある.この様な場合には画像診断法その他の補助診断法を用いて,手術適応を決定しなければならない.本稿では自験例を中心に腹部外傷の画像診断法について述べる.
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