文献詳細
臨床研究
連合弁膜症手術の検討
著者: 森下靖雄1 大園博文1 宮崎俊明2 山下正文2 豊平均2 屋良勲2 平明2
所属機関: 1宮崎県立宮崎病院心臓血管外科 2鹿児島大学医学部第2外科
ページ範囲:P.989 - P.992
文献概要
連合弁膜症は単弁疾患に比べ,病悩期間が長く,弁及びその周辺組織の病変も著しく,心筋予備力の低下しているものも多くみられ,術後早期並びに遠隔時の死亡率が17〜39%との報告もあり1-10),いまだ満足出来るものとは言い難い.しかし,近年の心筋保護法の発達,人工弁の改善,術中・術後の補助手段の進歩,手術手技の向上等は多弁手術を容易なものとし,成績は向上している.
われわれの症例数は多くはないが,手術成績は良好である.われわれの小経験を述べ,若干の考察を加える.
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