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文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻7号

1981年07月発行

文献概要

特集 上部消化管出血—保存的止血法のトピックス 動脈塞栓療法

transcatheter embolization

著者: 有山襄1 池延東男1 白田一誠1 島口晴耕1 三隅一彦1 須山正文1 白壁彦夫1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.1081 - P.1087

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はじめに
 1972年,Röschはvasopressinの動脈内持続注入で止血できなかつた胃潰瘍からの出血例に,患者の自家凝血を血管造影のカテーテルを介して動脈内に注入し,出血動脈を塞栓して止血に成功した1).以後,消化管出血の動脈塞栓術による治療の報告が多数,発表された.本法は消化管出血の治療に有効な方法である.出血動脈径に関係なく止血が可能で,一般状態の悪い患者にも施行できる.合併症もほとんどない.
 われわれは過去6年間,血管造影による消化管出血の治療を行なつてきたので,その適応,施行方法および効果について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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