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臨床研究
最小乳癌の臨床病理学的検討—非浸潤癌について
著者: 高嶋成光1 横山伸二1 平井隆二1 和田豊治1 森脇昭介2
所属機関: 1国立病院四国がんセンター外科 2国立病院四国がんセンター病理
ページ範囲:P.1281 - P.1284
文献購入ページに移動乳癌の治療成績向上のためには早期発見が最も重要な因子の一つであることはいうまでもない.他臓器癌と同様に早期乳癌の定義を確立,普及させ,これを目標に早期症例の発見に努めることが成績向上につながるものと思われる.本邦でもこれに関する検討は行なわれているが,いまだ一般化するまでには至つていない1,2).
最小乳癌(Minimal Breast Cancer)は非浸潤乳管癌,非浸潤小葉癌,長径0.5cm以下の浸潤癌を包括したものと提唱され,確実に治癒が期待できることから3,4),最も狭い意味での早期乳癌といえ,これを基準として臨床並びに病理組織学的見地より早期乳癌の定義を確立すべきであろう.
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