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臨床報告
プロプラノロール単独投与による術前準備に難渋したバセドウ病の1治験例
著者: 応儀成二1 尾崎修武1 原宏1 森透1
所属機関: 1鳥取大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1311 - P.1314
文献購入ページに移動抗甲状腺剤の出現により,術前準備としての甲状腺機能の正常化に関する問題点は解決されたかに思えたが,臨床上では幾つかの間題が残されている.すなわち,抗甲状腺剤による副作用である.
最近,われわれはプロピルサイオウラシル(PTU)および1—メチル−2—メルカプトイミダゾール(MMI)の両剤が副作用のために使用不可能な症例において,β遮断剤であるプロプラノロール(Prop.)単独投与による術前コントロールを試みたが,本剤による術前準備における問題点を検討し報告する.
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