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臨床報告
直腸に原発した「び漫浸潤型」大腸癌の1例
著者: 上村卓良1 米村豊1 島弘三1 北村徳治2 渡辺騏七郎3
所属機関: 1富山労災病院外科 2金沢大学医学部第1病理 3国立金沢病院病理
ページ範囲:P.1315 - P.1318
文献購入ページに移動び漫浸潤型大腸癌,いわゆる大腸のlinitis plastica型癌は,その特異な病理組織所見のみならず,極めて予後が悪くその病態と治療について最近注目をあびるようになつてきた.われわれは,過去10年間に2例の大腸linitis plastica型癌を経験したが,このうち直腸原発性linitis plastica型癌と考えられる1例は,その組織型が高分化型腺癌であり,粘膜下のlymphangiosis carcinomatosaのみが著明な極めて興味ある症例と考えられるので,若干の文献的考察を加え報告する.
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