icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻9号

1981年09月発行

外科医のための臨床MEの知識・5

電気メスの安全使用—その原理から事故対策まで

著者: 小野哲章1 尾本良三2

所属機関: 1三井記念病院MEサービス部 2埼玉医科大学第1外科

ページ範囲:P.1431 - P.1435

文献概要

はじめに
 今世紀初頭,外科医H.Cushingが電気工学者W.T.Bovieの協力のもとに,電気メス(正式名称は電気手術器:Electro-Surgical Unit)を発明し,初めて脳外科手術に使用して以来,半世紀以上を経た今日,現代外科手術はこれなくしては語れないほど普及している.
 これは,電気メスが次のような数々の利点を備えているからにほかならない.
 ①生体組織を出血を抑えつつ切開することができる.
 ②出血や生体組織を凝固することができる.
 ③切開・凝固をスイッチ1つで切り換えられる.
 ④生体組織の壊死層が比較的薄く,治癒性が高い.
 ⑤比較的熟練を要さずに取扱うことができ,かつ特別の設備も必要としない.
 ⑥装置の構造が単純で廉価である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら