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文献詳細

雑誌文献

臨床外科36巻9号

1981年09月発行

文献概要

臨床研究

腹部大動脈血行再建術後にみられる吻合部仮性動脈瘤の検討

著者: 大城孟1 高橋顕1 向井清1 神前五郎1

所属機関: 1大阪大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1437 - P.1442

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はじめに
 人工血管移植後にみられる重篤な合併症のひとつに吻合部仮性動脈瘤(anastomotic false aneurysm)1-10)がある.このうち腹部大動脈血行再建術後に発生する同動脈瘤は急速にかつ容易に拡張し破裂する点で,今日でもなお予後不良の合併症のひとつである.そこで同動脈瘤の原因解明および予防対策が一層重要視される.
 ここでは最近われわれが経験した腹部大動脈—腸骨・大腿動脈血行再建術後に発生した吻合部仮性動脈瘤の4例を紹介するとともに,改めてその予防策を再検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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