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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻1号

1982年01月発行

文献概要

グラフ・1【新連載】

膵癌の診断—早期発見のために

著者: 高木國夫1 竹腰隆男2 大橋計彦2 丸山雅一2

所属機関: 1癌研究会附属病院外科 2癌研究会附属病院内科

ページ範囲:P.98 - P.102

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 膵癌による死亡率は年々増加し,1980年には7,835人に及び,がん部位別死亡の第4位になつて,消化器癌の中で,克服しなければならないものになつている.最近,各種の検査法が開発され,膵癌の診断は従来に比して容易になつて来たが,膵癌の早期診断は,困難で,膵内に限局した癌の報告は少ない.われわれは,1978年に膵頭部の小膵癌をアミラーゼ上昇のきつかけで発見して以来,膵癌の早期発見に努力し,1979年来の3年半に5例の早期膵癌を発見した.
 しかし,膵癌診断の各種検査法(ERCP,US,CT,血管造影)の膵癌診断にしめる役割,すなわち,スクリーニング,病変の発見ならびに診断,切除可能性の検討が重要である.今後,シリーズで膵癌例について供覧し,各種検査の意義を各々の症例について述べてみると共に,膵癌の早期診断についても言及したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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