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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻1号

1982年01月発行

文献概要

臨床報告

後腹膜腔血腫を伴う副々腎被膜静脈破綻の1例

著者: 田中廸夫1 笹平秀一2 山中茂樹1

所属機関: 1大船中央病院外科 2東海大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.139 - P.142

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はじめに
 副々腎は1,2)胎児や新生児では正常副腎周囲3)や骨盤腔内4),精索内5),広間膜内6)に存在することが知られており,副腎のHeterotopia7-11)やRest12)とともに腫瘍発生母地となつたり,内分泌異常の原因となつたり13),また副腎無形成例では主臓器の機能の一部を代償することなど臨床的にも重要な組織の一つといえる.一方,後腹膜腔出血は各種の原因で発生するが14,15),今回,後腹膜血腫を生じた成人の副々腎被膜静脈破裂の1例を検索したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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