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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻11号

1982年11月発行

臨床報告

胃のLeiomyoblastomaの1治験例と本邦における96例の文献的考察

著者: 江崎友通1 中谷勝紀1 宮城信行1 白鳥常男1 高橋精一2 丸山博司2 小西陽一2

所属機関: 1奈良県立医科大学第1外科 2奈良県立医科大学附属がんセンター腫瘍病理

ページ範囲:P.1713 - P.1718

文献概要

はじめに
 1960年Martinら1)は組織学的にbizarreな特徴を示す胃の平滑筋腫を‘tumeurs myoïdes’として6例を報告し,さらに1962年Stout2)は同様の組織像を呈する69例の腫瘍を総括してLeiomyoblastoma(Bizarre Leiomyoblastoma)と名付けることを提唱した.本邦では1964年に吉田3)が報告し,その後1965年に久保ら4)が3例の本腫瘍について詳細に報告して以来,現在まで90数例の報告がおこなわれ,比較的まれな疾患とされている.
 今回著者らは,胃前庭部小彎の粘膜下腫瘍として腫瘍摘出術を行い,術後組織学的にLeiomyoblastomaと診断した1症例を経験したので本邦における本症例96例の文献的考察も加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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