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H2—receptor antagonist(Ranitidine)の上部消化管出血に対する止血効果の臨床的検討
著者: 長尾房大12 竹本忠良12 青木照明12 鎌田武信12 川井啓市12 城所仂12 木村健12 崎田隆夫12 杉山貢12 鈴木茂12 土屋周二12 戸部隆吉12 長町幸雄12 並木正義12 平塚秀雄12 水島和雄12 武藤輝一12 渡部洋三12
所属機関: 1Ranitidine注射剤臨床研究会 2東京慈恵会医科大学第2外科
ページ範囲:P.1735 - P.1742
文献購入ページに移動上部消化管出血は,緊急に治療対策を要する場合が多い疾患であるが,種々の出血原因のなかでも,慢性消化性潰瘍,急性胃粘膜病変(Acute Gastric Mucosal Lesions:以下AGMLと略す),あるいは,いわゆるストレス潰瘍によるものが多い.
これらの上部消化管出血に対する保存的治療法としては,全身管理とともに,局所的止血として各種の止血剤,制酸剤,抗コリン剤などが試みられているが,その止血効果は必ずしも十分なものとはいえず,しばしば緊急手術に頼らざるを得ないのが現実であつた.
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