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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻12号

1982年12月発行

文献概要

特集 膵・胆管合流異常の外科 病態

臨床の立場から

著者: 古味信彦1 嵩原裕夫1 宮本英之1 平井勉1 亀岡一裕1 日野昌雄1

所属機関: 1徳島大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1775 - P.1780

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はじめに
 膵管胆道合流異常の病態を臨床の立場から論ずるにあたつては,まず十二指腸乳頭部の形態と機能の正常と異常という立場から考えるのがよい.ここでは十二指腸乳頭部の形態とその作用について考慮したのち,十二指腸乳頭部から著しく離れて括約筋作用の及ばないところで膵管と胆道系が合流する形態異常に伴い,惹起される機能的な異常に言及する.ついで膵液と胆汁とが胆道と膵管内との圧勾配に従つて互に逆流し合い,それによつて胆道の傷害がおこつて病像が修飾される背景を実験的研究の成果をも紹介しながら,主として臨床例を中心に述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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