文献詳細
特集 膵・胆管合流異常の外科
診断
文献概要
はじめに
内視鏡的膵・胆管造影により,先天性胆道拡張症には膵・胆管合流異常を伴う一群が存在し,一疾患単位を形成していることが分つてきた1).膵管と胆管の異常合流がいわゆる先天性総胆管嚢腫に見られることは,剖検例における報告2)があり,また,この異常合流による膵液の胆管への逆流が胆管の嚢腫状拡張の原因であるとの見解も報告3)されている.
しかし,近年のように膵・胆管合流異常が広く注目されるようになつたのは,内視鏡的膵・胆管造影によつて膵管と胆管の合流様式が確実に把握されるようになつたからである1,4).
内視鏡的膵・胆管造影により,先天性胆道拡張症には膵・胆管合流異常を伴う一群が存在し,一疾患単位を形成していることが分つてきた1).膵管と胆管の異常合流がいわゆる先天性総胆管嚢腫に見られることは,剖検例における報告2)があり,また,この異常合流による膵液の胆管への逆流が胆管の嚢腫状拡張の原因であるとの見解も報告3)されている.
しかし,近年のように膵・胆管合流異常が広く注目されるようになつたのは,内視鏡的膵・胆管造影によつて膵管と胆管の合流様式が確実に把握されるようになつたからである1,4).
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