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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻12号

1982年12月発行

文献概要

特集 膵・胆管合流異常の外科 診断

小児

著者: 戸谷拓二1

所属機関: 1香川医科大学小児外科

ページ範囲:P.1787 - P.1794

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はじめに
 膵・胆管合流異常とは,十二指腸壁から離れた部位で膵管と胆管が合流するものをいい,その結果Oddi筋作用が及ばず,胆管内に膵液あるいは膵管内に胆汁が流入する病態を合流異常症(以下,本症)とよんでいる.先天性胆道拡張症のほぼ全例にこの合流異常がみとめられるため,本症は胆道拡張症と同義的に使われている.しかし胆道拡張がこの合流異常に起因するかどうかは,未だ議論の多いところである.
 従来は,かなりはつきりした嚢胞状拡張あるいは円筒状拡張しか胆道拡張症として認識されていなかつたが,合流異常の概念が導入されて以来,ごく軽度の胆管拡張,反復する膵炎,小児特発性胆道穿孔などもクローズアップされるようになつてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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