文献詳細
文献概要
特集 人工呼吸管理のPit fall
長期人工呼吸中の栄養管理
著者: 平田隆彦1 島田康弘1
所属機関: 1大阪大学医学部集中治療部
ページ範囲:P.339 - P.344
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重症患者に対する最近の呼吸・循環管理の進歩により,各施設において長期間人工呼吸を行う症例が増加している.これらの患者の大部分は,既に飢餓状態にあつたり,代謝亢進状態にあつたり,あるいはエネルギー代謝そのものが健常人と異なつていたりするため,容易に低栄養状態に陥ることが知られている.
低栄養状態が続けば,人工呼吸よりのweaningに対する全身の,特に呼吸筋の力をつけることが困難になり,weaningがそれだけ長びくことになる.更に免疫能が低下することも知られており,人工呼吸が長期化するにつれ,呼吸器感染症の頻度が増加することを考えれば,その持つ意義は重要である.こうしたことから,長期人工呼吸中の栄養管理が最近特に注目され,積極的な栄養投与が強調されている.
重症患者に対する最近の呼吸・循環管理の進歩により,各施設において長期間人工呼吸を行う症例が増加している.これらの患者の大部分は,既に飢餓状態にあつたり,代謝亢進状態にあつたり,あるいはエネルギー代謝そのものが健常人と異なつていたりするため,容易に低栄養状態に陥ることが知られている.
低栄養状態が続けば,人工呼吸よりのweaningに対する全身の,特に呼吸筋の力をつけることが困難になり,weaningがそれだけ長びくことになる.更に免疫能が低下することも知られており,人工呼吸が長期化するにつれ,呼吸器感染症の頻度が増加することを考えれば,その持つ意義は重要である.こうしたことから,長期人工呼吸中の栄養管理が最近特に注目され,積極的な栄養投与が強調されている.
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