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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻3号

1982年03月発行

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著者: 西尾剛毅1 柵瀨信太郎1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.380 - P.380

文献概要

大腸癌,直腸癌に対する予防的卵巣摘出
 Oophorectomor in Women with Carcinema ofthe Colon and Rectum/Paul H. O'Brien, et al.:S. G. O.,153:827〜830, 1981.
 1951年Burtは大腸癌(以下直腸癌を含む)の卵巣への転移が多いとの統計学的考察に基づき,19例に対し予防的卵巣摘出を行つたと報告している.以来諸家の報告では転移率は3〜8%と言われているが,Barberは摘出卵巣の連続切片を作製すれば転移率は25%と高率になると報告している.またSpeertは40歳以上の一般婦人の原発性卵巣癌の発生頻度は1%であるので,閉経後の婦人で開腹術を受ける患者には全て予防的卵巣摘出を行つた方が良いとさえ言つている.
 著者らは1969年より1979年の10年間に行われた大腸切除327例および大腸癌にて死亡した剖検例21例のうち経過観察の行われた268例を対象として次の項目について検討,考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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