文献詳細
臨床報告
肺癌の小腸転移による穿孔性腹膜炎の1例
著者: 浅井雅則1 服部龍夫2 石川覚也2 福田巌2 平松隼夫2 小林陽一郎2 恒川伸也2 岩瀬正紀2 宮崎芳機2 山瀬博史2 宇野裕3 西山忠夫4 前田光信1 二村雄次1 弥政洋太郎1
所属機関: 1名古屋大学医学部第1外科 2名古屋第1赤十字病院外科 3名古屋第1赤十字病院検査部病理 4名古屋第1赤十字病院検査部細胞診
ページ範囲:P.423 - P.426
文献概要
近年本邦において肺癌は増加傾向にあり,遠隔転移として肝,副腎,脳,骨等への転移が多く報告されているが,小腸への転移は稀である.さらに転移巣の穿孔による腹膜炎が外科的に治療された報告は極めて稀である.最近われわれは肺癌の小腸転移による穿孔性腹膜炎の1例を手術する機会を得たので若干の文献的考察を加えて報告する.
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