文献詳細
特集 レーザーと外科
文献概要
はじめに
1960年にMaiman1)がルビー結晶から初めて発振させることに成功したレーザー光は,近代科学技術の最大の発見の一つとされている2).レーザー(Laser)はその原理を表わす,"Light Am—plification by Stimulated Emission of Radiation(放射の誘導放出による光増幅)"の頭文字から命名された.
レーザー光は,通常の光に比し著しく波長が揃つており(単色性),波の位相も揃つているので,きわめて可干渉性(干渉して大きなエネルギーを出し得る)に富んでいる3).具体的な事例をあげると,出力わずか1mWのHe-Neレーザー光は太陽よりも明るいし4),立体像を再現するホログラフィーはレーザー光の可干渉性によるものである5).
1960年にMaiman1)がルビー結晶から初めて発振させることに成功したレーザー光は,近代科学技術の最大の発見の一つとされている2).レーザー(Laser)はその原理を表わす,"Light Am—plification by Stimulated Emission of Radiation(放射の誘導放出による光増幅)"の頭文字から命名された.
レーザー光は,通常の光に比し著しく波長が揃つており(単色性),波の位相も揃つているので,きわめて可干渉性(干渉して大きなエネルギーを出し得る)に富んでいる3).具体的な事例をあげると,出力わずか1mWのHe-Neレーザー光は太陽よりも明るいし4),立体像を再現するホログラフィーはレーザー光の可干渉性によるものである5).
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