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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻4号

1982年04月発行

文献概要

特集 レーザーと外科 レーザーメス

形成外科への応用

著者: ニムサクンナロン12 谷野隆三郎1 長田光博1

所属機関: 1東海大学医学部形成外科 2原病院・レーザー医学研究所

ページ範囲:P.481 - P.486

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はじめに
 形成外科においては,主として体表面の変形を取り扱うため,常に美い仕上りを要求され,そのためにはatraumaticな操作が極めて重要である.したがつて,止血鉗子で不用意に挾み,電気メスで止血を行う場合,創縁の損傷が過大となり,atraumaticと言うにはほど遠いものになつてしまう.また,止血が不十分であると,術後出血による血腫の形成は感染を招く恐れがあり,手術結果を著しく損なうことになる.
 CO2レーザーメスは,その止血効果を最大の利点としており,形成外科領域においても,血管腫などの易出血性腫瘍の手術や,巨大脂肪腫など大量出血の予想される手術に対して主に用いられ,さらには腫瘍細胞の転移防止を目的として皮膚悪性腫瘍にも応用される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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