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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻5号

1982年05月発行

特集 外科外来マニュアル

私の治療 各論—頭頸部

鼻骨骨折・鼻骨の外傷

著者: 鳥山稔1

所属機関: 1国立病院医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.622 - P.623

文献概要

□概説
 鼻骨は顔面骨のなかで,もつとも外傷をうけやすい骨で,顔面骨外傷の2/3をしめている.いわゆる鼻骨骨折は,鼻骨の下半分が薄いので,ここにおきることが多いが,時には上顎骨前頭突起,前頭骨と鼻骨との縫合部離解,篩骨,涙骨,鼻中隔など周囲の骨折を伴うものが多い.鼻出血,眼瞼の皮下溢血,眼球結膜下の流血,鼻背の彎曲または陥没などがおこる.顔面の浮腫,皮下出血による腫脹,強く鼻をかむと皮下気腫がおこる.触診で圧痛,骨の可動性,骨変位がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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