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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻5号

1982年05月発行

特集 外科外来マニュアル

私の治療 各論—頭頸部

三叉神経痛

著者: 若杉文吉1

所属機関: 1関東逓信病院ペインクリニック科

ページ範囲:P.632 - P.634

文献概要

□概説
 特発性三叉神経痛は50歳代に最も多く発症し,女性に2倍多い.その特徴は発作性激痛で,電気が走るような,針でさされるような痛みはtrig—ger areaの軽い刺激で誘発される.痛みは食事,会話等の際に多く,夜間はおこらない.痛みは第Ⅱ枝領域に最も多く,第Ⅰ枝はすくない.神経学的検査で異常は認められない.治療はまず薬物療法で,それが無効あるいは副作用のある場合は神経ブロック療法を行う.外科的に末梢枝を切除することは必ず再発するので意味はなく,むしろ,頭蓋内の三叉神経減圧術が期待されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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