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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻5号

1982年05月発行

特集 外科外来マニュアル

私の治療 各論—頭頸部

顎関節脱臼

著者: 鳥山稔1

所属機関: 1国立病院医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.644 - P.645

文献概要

□概説
 顎関節は側頭骨の頬骨弓下にあつて,開口時には,単にここを支点として開くだけでなく,前方に滑り,関節結節でとまりながら開口する.欠伸,哄笑,叫笑,抜歯などの際に過度に開口すると下顎骨関節突起はこの結節を越えて前方に突出する.このため下顎は上顎に対して前方に突出し,開口,咀嚼,発語障害をおこし,疼痛も訴える.耳珠前部に下顎関節突起がなくなるので,何もなくなり,またおとがい部は前方へ突出する.患者によつては習慣性に脱臼をおこすものもいる.このように前方への脱臼が多いが,ごく稀に後方脱臼をおこして外耳道下方に下顎骨関節突起があたることもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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