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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻5号

1982年05月発行

特集 外科外来マニュアル

私の治療 一般

咬傷

著者: 真栄城優夫1

所属機関: 1沖繩県立中部病院外科

ページ範囲:P.784 - P.785

文献概要

蛇咬傷
 ハブとマムシは,何れも管牙蛇に属し,その毒牙は上顎の門歯の位置にあり,唾液腺で産生された毒液は,毒牙の先端からへだたつた側孔から排出される.従つて,ある程度,毒牙が組織内に入らなければ,毒液も,組織内には注入されない.このため,咬まれても,毒の注入されない,いわゆる無毒咬症は,約20%にものぼつている.無毒咬症の場合は,図1のような毒牙痕は存在しても,疼痛や腫脹などの局所症状を欠くことで診断することができる.マムシの重症例では,霧視,複視などの眼症状がみられ,悪心,嘔吐,腹痛,下痢などの全身症状は,ハブとマムシの重症例でみられている.稀には,蛇毒に対する即時性のアナフィラキシー症状もみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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